大学を卒業したものの、就職が決まらず、学生時代の最初からずっと住んでいたボロアパ...
大学を卒業したものの、就職が決まらず、学生時代の最初からずっと住んでいたボロアパートから脱出できずにいました。
とうに尾やからの仕送りも止まっていましたから、なんとかアルバイトをしながらそこに暮らし、就職活動を続けていました。
卒業して半年も経った頃に、ようやく就職が決まり、その会社の寮に引っ越すことになりましたが、引越費用は自腹です。
そこで、貧乏人としては頭を働かせました。
引越業者に最低料金で依頼するか、それとも友人に頼んで自分の手で運ぶか。
いろいろな引越業者のホームページを見たり、レンタカー会社のホームページを見たりして比較してみました。
そして、結局はレンタカーでの引越に決めました。
ベストレンタカーさんからハイエースのワゴンを借りることにしたのです。
この大きさだと二回から三回はアパートと会社の寮を往復しなければなりませんが、それでも同じ京都市内ですし、距離も片道で4.5kmですから、全ての運搬作業は一日で終わると計算したのです。
一度で済む大きなトラックを借りても、アパートの横にとめておくスペースがないことと、一日借りた場合にハイエースの方が格安だったのです。
手伝ってくれた友人二人には、行きつけの居酒屋でご馳走して謝礼は完了。
五年近く暮らしたアパートを出る時には、寂しい思いで涙がポロリ。
これで晴れて社会人の仲間入りです。
(京都市在住 G.Sさん・23歳♂)